警備員採用を効率化するメリットとその方法について

4月からの新年度に向けて、警備員の新規採用を進めているが、思うように活動が進んでいないという警備会社もあるのではないでしょうか。

採用活動に関する業務は多岐に渡るため、採用活動中、担当者の負担はとても大きくなります。

警備員を採用する際の課題は、会社によって異なるかもしれませんが、活動自体を効率化したいという点は共通しているのではないでしょうか。

そこで、今回は、警備員採用を効率化するメリットとその方法について、くわしく説明したいと思います。

警備員採用における課題

警備業には、業界ならではの警備員採用における課題があります。

そもそも、警備員は、特に難しい資格やスキルを必要としないため、比較的、就職しやすい職業です。

一方、人や物を守るという「縁の下の力持ち」でありながら、時には危険も伴いますし、足腰が丈夫で、ある程度の体力がないと務まりません。

さらに、建築物や夜間工事などを見回ることが多い場合には、夜間の巡回もあります。

昼と夜の勤務をシフト交代によって勤務しますので、不規則な生活を余儀なくされることもあるでしょう。

にもかかわらず、警備員の待遇は、他の職種と比べて良くないといわれています。

そのような現状から、警備員として働きたいという人も、それほど多くありません。

実際、政府の統計でも、警備員を含めた保安関連の求人倍率は、約7倍にもなる「売り手市場」となっています。

一方、警備員の勤続年数は、他の職種に比べて約2.5年ほど短いというデータもあり、ほとんどの警備員の継続年数は10年以下です。

人間は、年齢を重ねるごとに体力も減退しますし、不規則な生活が続けば疲労も蓄積されるでしょう。

さらに報酬が低ければ、そんな警備員という職業に不安を覚えて離職するのは、むしろ当然のことです。

採用担当者は、このような警備員の事情を考慮して、採用活動を行わなければなりません。

「売り手市場」という課題に加えて、警備会社が採用活動を効率化できない理由は、大きく分けて2つあります。

応募が集まらない

応募が集まらないことが、警備員の採用活動を効率化できない原因の一つとなっています。

警備会社の採用担当者は、警備員の採用活動だけしていればいいかというと、そうではありません。

企業規模にもよりますが、通常業務に加えて、必要時に採用活動の業務を兼務するという人も少なくないでしょう。

警備会社の採用業務は、警備会社と顧客と警備員の3者の都合を調整しながら進めるものです。

兼務している場合は、採用活動をできるだけ効率的に進めて、早く本来の業務に戻りたいというのが本音でしょう。

警備員は、特に難しい試験や研修を受けなくても就労できる職業ですが、長期で働く方が少ない職業です。

警備員の求人に応募があっても、顧客との面接を調整している間にキャンセルしたり、辞退したりするかもしれません。

何らかの事情で、一時的に食いつなぐために警備員の求人に応募した人を採用した場合は、試用期間や就労してすぐに辞めてしまう可能性もあります。

警備会社側も、就職率を向上させるために給与を上げたくても、既に所属する警備員の給与も一律でアップする必要があるためなかなか簡単には踏み切れないのが現状です。

そんな事情から、なかなか応募が集まらない状況が続けば、警備員の採用活動は効率化するどころか長期化し、慢性的に活動を継続せざるを得ません。

そうなれば、担当者は他の業務をどうにか効率化し、これまで以上に採用活動に時間を割かなければならなくなります。

採用手法が手詰まり

警備員の採用手法が手詰まりというのも、採用活動を効率化できない原因の一つです。

「売り手市場」で警備員を採用するには、求職者が応募したくなるような採用手法を取らなければなりません。

自社のHPだけで警備員を採用しようとすれば、求人情報や企業情報などのコンテンツを充実させなければならず、時間やコストもかかります。

一方で、デジタル社会の昨今、新聞や雑誌などの紙媒体に求人広告を掲載するのも、それほど効果は見込めないでしょう。

採用活動を効率化しようとしても、求人する際のアピールポイントが少ないため、採用手法が手詰まり、長期化してしまうケースも少なくありません。

警備員採用を効率化するメリット

警備会社の採用活動には、求職者の応募が集まらない、採用手法が手詰まりするという2つの課題があります。

しかし、これら2つの課題をクリアして警備員採用を効率化すると2つの大きなメリットを得ることができます。

業務時間が確保できる

警備員採用を効率化するメリットの1つは、業務時間が確保できることです。

担当者は、一連の採用活動において、さまざまな業務をこなさなければなりません。

一般的に、活動の流れは、下記の7つの工程になるでしょう。

①人数・経歴を含めた採用活動の計画
②広告等による警備員の募集
③説明会の企画・実施
④応募書類の選考・結果連絡
⑤面接の実施
⑥最終選考・結果通知
⑦入社ガイダンス・契約

このフローに加え、担当者は各顧客のニーズを考慮して応募条件を設定する必要があります。

顧客と十分なヒヤリングを行い、それらを漏れなく求人票に記載しなければなりません。

さらに、どんな採用手法をとれば、効率的に警備員を採用できるかについても検討する必要があります。

採用活動を効率化するなら、パソコンやスマートフォンを使った求人活動も検討した方がよいでしょう。

警備員の採用活動を効率化できれば、担当者はこれらの業務に時間を充てることができ、それは警備会社全体の業務の効率化にもつながります。

採用課題を見つけやすい

採用課題を見つけやすいことも、警備員採用を効率化するメリットの1つといえます。

警備員は、求人倍率に対して、実際の応募が少ない職業です。

しかし、応募が少ない本当の理由は、求人している警備会社に原因があるのかもしれません。

たとえば、顧客に建設現場や交通誘導が多い企業の場合は、深夜の勤務が多くなり、警備員は不規則な生活を強いられることになります。

また、ただでさえ他の職種と比べて待遇が良くないといわれる職種で、他の警備会社より報酬が低ければ、求職者も応募を見送るでしょう。

採用活動を効率化すると、目の前にある活動だけでなく、これまでの活動状況を洗い出し、応募が少ない原因を分析して課題を洗い出すことができます。

警備員採用を効率化する方法

警備会社の担当者が採用活動を効率化できれば、他の業務に充てる時間も増え、応募や採用手法の課題を見つけて、よりよい採用活動へとつなげることができるでしょう。

そんな警備員採用を効率化する方法は、大きく分けて3つあります。

採用HPを作る

警備員採用を効率化するための方法として、採用HPを作ることは効果的です。

具体的には、警備会社が通常運営するHPと分けて運営し、コンテンツは、求人に特化した情報を中心に作成します。

警備員の求人に応募する人にとって必要な情報は、主に下記の5つです。

①企業理念・経営方針
②仕事内容
③求人の募集要項
④先輩社員の紹介
⑤エントリーフォーム

求職者は、複数の警備会社に応募している可能性もあり、警備会社の担当者と同じように就職活動を効率化したいと思っていることでしょう。

しかし、企業HPのコンテンツが充実していればしているほど、求職者の求める情報になかなかたどりつかず、かえって応募を見合わせるケースもあるかもしれません。

その点、求人に必要な最低限の情報だけを掲載する採用HPがあれば、求職者は、就職活動に要する時間を短縮できます。

求職者の就職活動が効率化すると、応募までの一連の手続きもスムーズになり、結果的に求人する警備会社側も業務の効率化を図れるでしょう。

indeedの活用

indeedの活用も、警備員採用を効率化する1つの方法です。

indeedとは、求人専用の検索エンジンで、主に3つの求人掲載枠があります。

①有料スポンサー求人広告掲載
②無料求人広告掲載
③自社採用ページ掲載

有料スポンサー枠は、広告費を支払うかわりに、サイトの目立つ場所に求人広告を表示できます。

無料求人枠より高い頻度で広告が表示されるため、求職者の目に止まりやすいというメリットがあります。

ちなみに、有料スポンサー枠の広告費はクリックされた時のみ発生し、求人の開始や終了の設定は、警備会社の自由です。

月額予算を事前に設定しておけば、求人広告に必要以上の予算をかけてしまうリスクがありません。

無料求人枠は、求職者がindeedで検索すると検索結果として表示され、求職者はその情報を閲覧して求人に応募できます。

警備会社側は、メールや管理ツールを活用すれば、自社に応募者がいるかの確認が可能です。

採用HPがある警備会社はindeedの自社ページ枠に掲載することができるため、管理ツールを使えば、警備会社は広告料を自由に設定し、運用効果を確認しながらキャンペーンを最適化することも可能です。

このほか、indeedでは、求人を効率化するための応募分析や、自社HPに採用ページがない場合の無料作成などもできます。

自社採用人HPとindeedとを併用すれば、担当者は、今まで以上に採用活動を効率化できるでしょう。

警備業向け採用システムを導入する

警備員採用を効率化するには、警備業向け採用システムを導入するのもおすすめです。

同システムを導入すれば、警備員の募集サイトや専用応募フォームを作成でき、応募者とのスケジュール調整などの連絡もスムーズになり、担当者の業務を効率化できます。

求人で多数の警備員を採用する場合は、応募者の人数も多くなり、担当者の業務は煩雑になります。

エントリーシートや面接記録が手書きの場合は、書類も膨大になり、面接が進めば、管理職用に各書類のコピーを用意しなければなりません。

スケジュールがタイトであれば、大量の書類を準備する際にスピードも要求されます。

そんな採用活動業務を効率化しようとすれば、一時的に人手を増やすことも検討しなければならないでしょう。

また、毎回同じような活動を続けていては、なかなか効率化には結びつきません。

今後の採用活動を効率化するには、どんな時に成功し、どんな時に内定までたどり着かないのかを探る必要があります。

効率化するために、これまでの活動を分析するなら、数件のデータだけでは不十分です。

なるべく多くのデータを収集し、採用パターンを時系列で逐一確認した方がよいでしょう。

とはいえ、人力でデータを収集・分析しようとすれば、採用活動の他に専用のチームを作らなければなりませんが、その点においても、採用システムを導入すれば、必要データのみを自動で抽出・分析し、採用のノウハウとあわせて、より効率的な採用活動のために活用できます。

警備員採用のことなら GUARD EXPRESS

警備員採用のことなら「GUARD EXPRESS」がおすすめです。

この「GUARD EXPRESS」は、警備業のあらゆる基幹業務を効率化できる管理システムで、採用活動については、応募から面接までのスケジュールや情報の管理、マッチングなどを完全に連動させることで、あらゆる業務を効率化できます。

特に、採用活動を効率化するなら、下記の2つのシステムを併用いただくことで警備会社・顧客・求職者の業務や作業を関連づけた多機能性の拡充が可能です。

・新規応募者採用向け「ENTRY」
・クライアント向け「PARTNER」

「ENTRY」を導入した場合、「GUARD EXPRESS」に登録されている受注と求人サイトの情報が自動で反映されます。

担当者は、通常業務を遂行しながら求人サイトを運営できますので、大幅な業務の効率化が可能です。

同サイトは、情報の公開・非公開を自動制御によって切り替えも可能で、受注情報がリアルタイムに反映されるため、常に最新情報を把握できます。

そんな「GUARD EXPRESS」の大きなポイントは、求人サイトから警備員求職者のエントリー受付ができることです。

これにより、求職者が面接前にエントリーシートを記入したり、警備会社が面接後に求職者に関する情報を手入力したりする作業を省略し、時間の効率化を図れますし、求職者が警備員に内定した場合は、求職時に入力したデータを、そのまま警備員のマスタ情報への移行が可能です。

さらに、警備員向け「NEO」を導入いただくと、内定後の入社時誓約書などの同意確認も照会でき、大変便利です。

「GUARD EXPRESS」との併用で3者と各データを連動し、求人に関する業務を効率化すれば、これまでに要していた時間を他の作業や業務に有効活用できるでしょう。

まとめ

昨今では、ITやAIが発達し、自動システムによる警備も増えつつあります。

しかし、機械にできることには限界もあり、警備員という仕事は、今後もなくなることはないでしょう。

警備会社にとっては、「売り手市場」の警備員をどう採用するか、今後も自社の採用戦略をじっくり練って実践することが重要になります。

そんな採用活動で担当者の業務を効率化を図るなら、警備業向け採用システム「GUARD EXPRESS」を導入されてはいかがでしょうか。